【小学校低学年の部】 2018年
この書籍/本は2018年の「青少年読書感想文全国コンクール」の課題図書です。
がっこうだってどきどきしてる
読みやすさ:★★★★☆
書きやすさ:★★★☆☆
「がっこうだってどきどきしてる」を読んでみた印象
外国のお話ですが、その点はあまり問題がありません。読みやすい本です。
毎年ある「ものが語る」形式のお話です。学校=建物が主人公です。
ものに感情やココロがあるとき、読み手であるお子さんがは想像力を働かせて、
「もし私が~なら~」「もし~にココロがあってお話ができるなら~」など
話をふくらませて、読書感想文が書けると思います。
「がっこうだってどきどきしてる」(画像/JPG)テンプレート
「がっこうだってどきどきしてる」印刷用(PDF)テンプレート
なずずこのっぺ?
読みやすさ:★★★★★
書きやすさ:★☆☆☆☆
「なずずこのっぺ?」を読んでみた印象
稀に見る「難易度の高い課題図書」だと思います。(私の個人的な感想)
残念ながら、この本で読書感想文を書くのは、あまりオススメできません。
読むのは楽です。絵が多く、文字はごく少ししか書かれていません。
かろうじて文字は日本語で記されていますが、昆虫語で書かれているので難解です。
お子さんにはウケるでしょうし、何かを感じたり、理解できるのではないでしょか?
例えるなら、ミニオン(黄色のキャラクター)が
ミニオン同士でしかわからない言葉を話している感じです。
個人的には、感想を書くのはかなり難しいと思います。
「なずずこのっぺ?」(画像/JPG)テンプレート
「なずずこのっぺ?」印刷用(PDF)テンプレート
きみ、なにがすき?
読みやすさ:★★★☆☆
書きやすさ:★★★★★
「きみ、なにがすき?」を読んでみた印象
今年の低学年の課題図書の中では文章が多いですが、読みやすい内容です。
各ページに絵があるので、イメージもしやすく、低学年でも自力で読めると思います。
内容は主人公のあなぐまが誰かによろこんでもらおうとしてうまくいかない。
そういった思いやりがうまくいかないというテーマですので、今までの経験と重ねて
読書感想文を書くのが容易だと思います。文字が多いと読むのは大変ですが書くのは楽です。
「きみ、なにがすき?」(画像/JPG)テンプレート
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ルラルさんのだいくしごと
読みやすさ:★★★★☆
書きやすさ:★★★☆☆
「ルラルさんのだいくしごと」を読んでみた印象
文字よりも絵が多い、「絵本」です。
青空が数ページ続くような内容なので、
物語の内容よりもそこから空想=連想することを感想文に書く必要があります。
「もし私が~だったら~」という感じで話を広げることができるお子さんに向いています。
小さなお子さんに、大工仕事=だいくしごとが理解できるか、事前に説明した方がいいかもしれません。
「ルラルさんのだいくしごと」(画像/JPG)テンプレート
「ルラルさんのだいくしごと」印刷用(PDF)テンプレート
まとめ
がっこうだってどきどきしてるは、学校の建物を擬人化(人と同じような心を持っている存在)として、物語ができあがっています。身近な存在の学校に心があるとしたらという仮定をもって、イマジネーションとやさしく思いやりのある心で感想文を書き進めることができると思います。
なずずこのっぺ?はかなりの曲者だと思います。大人には理解不可能な世界です。子どもはこれを楽しめる才能があると思うので、ここから想像力を働かせて感想文を書けるのではないでしょうか?
きみ、なにがすき?はやさしくて、友だち思いだけど、本当に好きなこと、自分の気持ちに向き合うきっかけになる本です。もし自分ならという仮定で感想文が書けると思います。ルラルさんのだいくしごとは、やさしくて心おだやかなルラルさんの人柄に癒される本です。大人が読んでもほっこりします。
※感想文の本を決められない場合は、
今までの「青少年読書感想文全国コンクール」の 小学校低学年の課題図書